受注組み立て生産 | 生産管理システム基礎知識「生産方式」

受注組み立て生産

ATO(Assemble To Order)と略されることも多い受注組み立て生産方式は、日本において多くの企業が採用している手法です。注文を受けてから生産を行うという点ではETOやMTOと一緒ですが、部品調達における明確な違いがあります。MTOなどの方式では、受注後に必要な部品の発注を行うなど生産前の部品調達もまとめて行います。しかし、受注組み立て生産の場合は、生産工程に必要となる部品についてはすでに在庫として確保しています。もしくは、半製品の形で確保しておきます。そのため、注文を受けてから組み立てをするだけとなりますので、スピーディーな納品ができるというメリットがあります。 また、まとめて部品調達をするので購入コストを下げられるという利点も生じます。こうして確保してある中間在庫もしくはデカップリング在庫に対して、先行手配品の引き当てを行った後、組み立て作業を行っていくことになります。部品という形での在庫しか持ちませんので、在庫を少なく抑えられます。同時に最終組み立てをするだけですので、短期納品ができるということで、多くの工場が採用しているのです。