工程負荷調整機能 | 生産管理システム基礎知識「生産管理システムの主要機能」

工程負荷調整機能

工程負荷調整機能とは、それぞれの工程において製造にどれほど負荷がかかっているかを判定し調整するための機能です。それぞれの製品の製造にかかる平均的な時間を確認すると同時に、プロセスごとの製造能力を比較します。それにより、工程単位での製造負荷が求められます。それに基づいて、負荷がかかり過ぎている工程については製造数量を減らしたり、逆に負荷が少ない部分については製造量を増やして生産効率を上げることができます。こうした判定と調整までを一つの機能で行えるのが特徴となっています。 こうした調整は工程負荷を見た上で手動で行うこともありますが、自動でシステム内で調整されることもあります。また、それぞれの工程の範囲内でのみ調整をするケースもあれば、前後の工程とのバランスを見て、複数の工程を同時調整することもあります。多くの製造ラインでは、一つの工程が変更されるとそれに伴って前後の工程も調整しなければなりませんので、効率という面で考えると複数工程の同時調整の方が都合が良いことも多いです。