繰り返し受注生産 | 生産管理システム基礎知識「生産方式」

繰り返し受注生産

注文が入った段階で生産を始めるという方式が、繰り返し受注生産と呼ばれる方式です。MTOとも言われることが多いこの手法は、ETOとも類似点があります。しかし、繰り返し受注生産方式は、すでに明確な設計図があり製造工程も確立しているというところに違いがあります。ETOのように注文の度に設計をしたり、製造法を変える必要はありません。単に注文ごとに製造をするだけです。これは自動車部品やパソコン関連製品の製造でよく見られる方式で、日本国内では代表的なシステムとも言えます。 MTOでは納期をいかに管理するかが大事なポイントとなります。すでに設計も製造工程もできていますので作ること自体はスムーズに始められます。しかし、数量や他の受注状況によって製造ラインを確保できるかという点において、難しい判断を迫られるからです。特に、製品の特性上で短期での納品を迫られるケースが多いので、いかにラインを効率よく回して顧客の求める納期に間に合わせられるかというところが、管理者の判断のしどころということになります。