進捗管理機能 | 生産管理システム基礎知識「生産管理システムの主要機能」

進捗管理機能

進捗管理機能は、製造実績データを収集した上で、それに基づいて工程に遅れが出ていないかを把握するための機能です。製造時刻を確認した上で、その時刻までに出ている製造番号やロット番号、もしくは累積生産数量を比べることで、進捗状況を正確に把握できるようになります。事前にリードタイムを設定しておけば、納期に間に合う形で生産がなされているかを判断することが可能となります。こうした機能は、納品の遅れがよく生じている外注会社や欠品が起こっている状況で効果を発揮します。それぞれの工程で特に遅れが発生しているかを知り、そこを重点的に改善できるようになるからです。 もともと設備や生産ラインに不備がある、作業員の技術に遅れが見られるなどの場合には、生産管理システムで自動的にリードタイムを設定しても、それに合わせるのは難しくなります。そこで、こうした進捗管理機能を利用することによって、どこに原因があるのかを知り、対策を検討する材料を持てることになります。特に複数のプロセスがある場合や、生産ラインがいくつもある場合には、細かく進捗状況をチェックすることで、足を引っ張っている箇所を発見できます。