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クラウド型 vs オンプレミス型販売管理システムの違いとは?
- 2025.02.11
- 2025.03.04

※最新情報に更新しています
販売管理システムは、企業の売上・在庫・顧客情報を一元管理し、業務効率を向上させる重要なツールです。
その導入形態には大きく分けて「クラウド型」と「オンプレミス型」があります。
本記事では、それぞれの特徴やメリット・デメリットを比較し、どのような企業に適しているのかを解説します。
1. クラウド型とオンプレミス型の基本的な違い
販売管理システムには、大きく分けて「クラウド型」と「オンプレミス型」の2つの導入形態があります。それぞれの違いを理解することで、自社に適したシステムを選ぶ際の判断材料になります。
クラウド型販売管理システムとは?
クラウド型販売管理システムは、インターネットを通じて利用するシステムです。ソフトウェアやデータはすべてクラウド上(インターネット上のデータセンター)に保存され、ユーザーはパソコン、タブレット、スマートフォンなどのデバイスからアクセスできます。
クラウド型の特徴のひとつは、「自社でサーバーを用意する必要がない」ことです。システムの運用や保守、データのバックアップ、セキュリティ対策などは、販売管理システムを提供するベンダー(ソフトウェア会社)が行うため、ユーザー企業はIT管理の負担を大幅に軽減できます。
また、インターネット環境があれば、社内だけでなく外出先や在宅勤務でもアクセス可能なため、リモートワークの普及に伴い、近年クラウド型の需要が高まっています。
オンプレミス型販売管理システムとは?
オンプレミス型販売管理システムは、企業が自社のサーバーにソフトウェアをインストールし、社内のネットワーク内で運用するシステムです。クラウド型とは異なり、すべてのデータを自社のサーバーに保存し、システムの管理や保守も自社で行います。
オンプレミス型の最大の特徴は、「システムのカスタマイズが自由にできる」点です。企業の業務プロセスに合わせて独自の機能を追加したり、他のシステムと連携させたりすることが容易なため、特定の業界や大規模な企業向けに適しています。
また、社内のネットワーク内でのみ運用するため、外部のクラウド環境にデータを預ける必要がなく、高いセキュリティを確保しやすいというメリットもあります。ただし、その分、システムの管理や保守を社内のIT担当者が行う必要があるため、運用負担が大きくなる点に注意が必要です。
2. クラウド型販売管理システムのメリット・デメリット
メリット
- 導入が容易:インターネット環境があればすぐに利用可能。
- 初期費用が低い:サーバーを購入する必要がなく、月額料金制が一般的。
- メンテナンス不要:システムの更新やバックアップは提供会社が行う。
- リモートアクセスが可能:場所を問わず利用でき、テレワークにも対応。
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1. 導入が容易
クラウド型販売管理システムは、インターネット環境さえあればすぐに利用を開始できます。従来のオンプレミス型システムのようにサーバーの設置や専門的な設定を行う必要がなく、アカウントを作成すれば短期間で運用を開始できます。特に、中小企業やIT部門がない企業にとっては、スムーズな導入が可能となります。
2. 初期費用が低い
オンプレミス型システムでは、サーバーの購入、ソフトウェアライセンスの取得、設置作業などに大きな初期費用がかかります。一方、クラウド型は月額料金制が一般的で、初期費用が抑えられます。コストを抑えて迅速に業務を開始できるため、新規事業や小規模事業者にも適しています。
3. メンテナンス不要
システムの更新やバックアップ、セキュリティ対策はすべて提供会社が行うため、企業側の負担が軽減されます。最新の機能が自動的にアップデートされるため、常に最新の状態で利用でき、サイバー攻撃やシステム障害のリスクを軽減できます。
4. リモートアクセスが可能
クラウド型システムは、インターネット環境があればどこからでもアクセスできるため、テレワークや外出先での業務にも対応可能です。複数の拠点がある企業や、営業担当者が社外で活動する企業にとっても利便性が高いです。また、スマートフォンやタブレットからの利用も可能なため、より柔軟な働き方を実現できます。
デメリット
- カスタマイズ性が低い:提供会社の仕様に依存し、大幅な変更が難しい。
- インターネット依存:通信障害が発生すると利用できない可能性がある。
- ランニングコストがかかる:長期的に見ると月額料金の総額が高額になることも。
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1. カスタマイズ性が低い
クラウド型システムは、提供会社が用意した仕様に基づいて運用されるため、大幅なカスタマイズが難しい場合があります。特に、自社独自の業務フローに最適化したい場合は、カスタマイズの制約がネックになることがあります。ただし、一部のクラウド型システムでは、API連携や拡張機能の提供によって柔軟に対応できるものもあります。
2. インターネット依存
クラウド型システムはインターネット接続が必須のため、通信障害が発生するとシステムを利用できないリスクがあります。安定した回線を確保することが重要であり、万が一の際のバックアップ手段(モバイル回線の利用やオフライン機能のあるシステムの選定)も検討する必要があります。
3. ランニングコストがかかる
クラウド型システムは月額料金制が一般的であり、長期間利用すると総コストが高額になる可能性があります。特に、利用するユーザー数が増えると、ライセンス費用が増加する場合があるため、トータルコストを考慮した導入計画が必要です。
3. オンプレミス型販売管理システムのメリット・デメリット
メリット
- カスタマイズが自由:自社の業務に最適化したシステム構築が可能。
- セキュリティが高い:社内ネットワーク内で運用し、外部からのアクセスを制限できる。
- 長期的なコストメリット:一度導入すれば、月額費用が発生しない場合が多い。
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1. カスタマイズが自由
オンプレミス型システムは、自社の業務プロセスに最適化したシステムを構築できる点が大きな強みです。業務フローに沿った機能追加や、他のシステムとの細かい連携が可能で、特に大企業や独自性の高い業務を行う企業にとっては適した選択肢となります。
2. セキュリティが高い
社内ネットワーク内で運用するため、外部からの不正アクセスのリスクを低減できます。特に、機密性の高い情報を扱う業種(金融、医療、製造業など)では、自社で管理することでより高度なセキュリティ対策を講じることができます。
3. 長期的なコストメリット
一度導入すれば、クラウド型のように継続的な月額料金が発生しない場合が多いです。長期間使用する場合は、総コストがクラウド型よりも抑えられる可能性があります。特に、大規模なユーザー数を抱える企業では、オンプレミス型の方が経済的に有利になることがあります。
デメリット
- 初期費用が高い:サーバーやライセンス購入、導入費用がかかる。
- 運用・保守の負担:自社でシステムの更新や障害対応を行う必要がある。
- リモートアクセスが難しい:外部からの利用にはVPNなどの設定が必要。
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1. 初期費用が高い
オンプレミス型システムは、サーバーの購入、ライセンス取得、インフラ整備などに高額な初期費用が必要です。特に、中小企業にとっては導入時のコスト負担が大きく、予算計画が重要になります。
2. 運用・保守の負担
システムの更新や障害対応を自社で行う必要があり、専門的なIT人材が求められます。サーバーの管理、バックアップ、セキュリティ対策などの運用コストも発生するため、ITリソースの確保が課題となります。
3. リモートアクセスが難しい
社内ネットワーク内での運用が基本であるため、外部からのアクセスにはVPNの設定や専用システムの構築が必要です。リモートワークのニーズが高まる中で、アクセスの柔軟性が課題となるケースがあります。
4. セキュリティ面の比較
販売管理システムのセキュリティは、企業の重要なデータを守る上で非常に重要です。クラウド型とオンプレミス型、それぞれのメリット・デメリットを理解し、適切な対策を講じることが求められます。
オンプレミス型のセキュリティ
オンプレミス型の販売管理システムは、データを自社のサーバーで管理するため、物理的なデータの流出リスクが少なく、外部からの不正アクセスを防ぎやすいという利点があります。特に、機密性の高い情報(顧客データ、取引情報、設計図面など)を扱う企業では、自社でセキュリティを管理できることが大きな強みです。
ただし、オンプレミス型だからといって、セキュリティが完全に保証されるわけではありません。サーバーの管理が適切に行われなければ、データの消失や外部からの攻撃に対する脆弱性が生じる可能性があります。例えば、以下のようなリスクがあります。
- 内部からの情報漏洩:従業員による意図的・偶発的なデータ流出のリスク。
- ハードウェア故障によるデータ喪失:定期的なバックアップを実施しなければ、障害発生時にデータが失われる可能性。
- サイバー攻撃(ランサムウェアなど):適切なセキュリティ対策を施さなければ、外部からの攻撃を受ける可能性。
そのため、オンプレミス型を導入する場合は、定期的なセキュリティパッチの適用、アクセス権限の管理、データバックアップの実施が不可欠です。
クラウド型のセキュリティ
クラウド型販売管理システムでは、データがクラウドサーバー上に保存されるため、「データが外部にあること」を不安に感じる企業もあります。しかし、クラウド型を提供するベンダーは、最先端のセキュリティ技術を活用し、強固な保護対策を講じています。
主なセキュリティ対策として、以下のようなものがあります。
- データの暗号化:送受信時のデータが暗号化され、第三者による盗聴や改ざんを防ぐ。
- 多要素認証(MFA):パスワードだけでなく、ワンタイムパスワードや生体認証を組み合わせ、ログイン時のセキュリティを強化。
- 定期的なバックアップ:クラウドサーバー上に自動バックアップが行われ、万が一の障害時にも迅速にデータ復旧が可能。
- DDoS(分散型サービス拒否)攻撃対策:不正アクセスによるシステムダウンを防ぐための強固なネットワークセキュリティ対策。
また、クラウド型システムの大きなメリットは、セキュリティアップデートが自動で適用されることです。オンプレミス型では、企業が手動で更新を行わなければならないのに対し、クラウド型では提供会社が最新のセキュリティ技術を随時導入するため、より迅速に脅威へ対応できます。
しかし、クラウド型には以下のリスクもあります。
- インターネット依存:ネットワーク環境が不安定な場合、アクセスが制限される可能性がある。
- 契約内容による制約:データの所有権や運用ポリシーがベンダーに依存するため、契約時にデータ管理の方針を確認することが重要。
どちらの選択が適切か?
セキュリティを最優先にする企業は、以下のような基準で選ぶとよいでしょう。
- 社内で厳格な管理ができる体制がある企業:→ オンプレミス型が適している
- 最新のセキュリティ対策を常に維持したい企業:→ クラウド型が適している
- ランサムウェア対策やバックアップ管理に課題を感じる企業:→ クラウド型の方が有利
- 自社のITリソースに限りがある企業:→ クラウド型でベンダーに管理を任せるのが適切
結論として、クラウド型・オンプレミス型のどちらを選ぶにせよ、「セキュリティ対策を適切に実施すること」が最も重要です。クラウド型の場合は、契約時にセキュリティ対策やデータ保管ポリシーを確認し、オンプレミス型の場合は、適切な管理体制を整えた上で導入することが成功のカギとなります。
5. コスト面の比較
コストの観点では、クラウド型は初期費用が抑えられる反面、月額費用が発生します。長期的に見ると、利用規模によってはオンプレミス型よりコストがかかる場合があります。
オンプレミス型は初期費用が高額ですが、一度導入すれば追加費用が少なく済むため、長期間運用する場合はコストメリットが大きくなります。ただし、システム更新や保守費用を考慮する必要があります。
6. どちらの販売管理システムを選ぶべきか
クラウド型が向いている企業
- 中小企業やスタートアップ:初期投資を抑えつつ、すぐにシステムを導入したい。
- リモートワークを活用する企業:外出先や自宅からアクセスできる環境が必要。
- IT管理にリソースを割けない企業:システム保守やアップデートをアウトソースしたい。
オンプレミス型が向いている企業
- 大企業や製造業などの特化業種:業務に最適化したカスタマイズが必要。
- セキュリティを最重視する企業:機密データを外部に置きたくない。
- 長期的なコスト削減を考えている企業:初期費用は高くてもランニングコストを抑えたい。
まとめ
クラウド型とオンプレミス型の販売管理システムには、それぞれメリット・デメリットが存在します。自社の業務内容やセキュリティ要件、予算に応じて最適なシステムを選ぶことが重要です。導入前にしっかりと比較・検討し、長期的に運用できるシステムを選択しましょう。
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「room販売管理」の最大の特徴は、クラウド型でどこからでもアクセスできる点です。これにより、場所を選ばず、インターネットさえあれば、リアルタイムで業務を管理できるため、柔軟に対応することができます。
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